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司法試験は登山と同じ

司法試験と医師国家試験は、日本で最難関の資格だとよく言われます。しかし、競争率、合格率などを見ると、司法試験のほうが、より狭き門という言えます。医師の国家試験は、医学部という専門機関で鍛えられることで、学生のほとんどが、十分な専門知識と経験を習熟し、それが合格率の高さにつながっているといえます。端的に言えば、医学部に入学した時点で、国家試験の合格のための訓練が始まっている、とも言えます。他方、弁護士を目指す人々は、必ずしも法学部の学生だけとは限りません。また、法科大学院以外、一般的な大学の法学部も弁護士の養成機関ではありません。弁護士になるための勉強法は知識と応用の塊を脳内に積み上げていく作業です。よく登山にたとえられます。頂上にたどる道はいくつもあります。どのルートをたどるのか、それによって頂に立てるか立てないか、遅いのか早いのか、が決まってくるのです。

弁護士になるための勉強法

これは、司法試験に向けた受験合格用の勉強ということで、通常の講学上のものとははっきりと違います。そして、その修得のために、別途、大学の内部や専門の予備校で、対策問題や講義を受講するなりで、どうしてもそのようなグループに所属しての勉強法がいまや主流となっています。そこでは、試験対策の平準的な素養を養うようになります。難関である司法試験に合格すると、司法修習のあと、特に成績優秀者は裁判官・検察官へと任官していきますが、それ以外は、弁護士として、在野に飛び出していくことになります。そして、そこでは、商売に対する社会感覚も身に着けなければなりません。机上の勉強法とは別の、人間的な容量が要求されるようですので、成績は悪くとも大成する人たちは数多くいます。

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